「就労移行支援を利用しながら資格も取れるの?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。就労移行支援と資格取得を組み合わせることで、就職活動をより有利に進められる可能性があります。この記事では、就労移行支援で取得できる資格の種類や支援内容、活用のコツをわかりやすく解説します。
就労移行支援で資格取得はできるの?
結論からいうと、就労移行支援を利用しながら資格取得を目指すことは可能です。ただし、すべての事業所が同じ資格取得支援をしているわけではなく、事業所によってカリキュラムや対応できる資格の種類が異なります。
就労移行支援の目的は「一般就労への移行」であり、資格取得はその手段のひとつです。就労移行支援での資格取得支援は、主に以下のような形で行われています。
- 事業所内でのパソコン・ビジネススキル講座の受講
- 資格試験対策のためのテキスト学習・模擬試験
- 外部のeラーニングや通信講座との連携
- スタッフによる個別学習サポート
事業所のプログラム内容を事前にしっかり確認することが、就労移行支援での資格取得成功の第一歩です。
就労移行支援で取得できる主な資格一覧
就労移行支援では、IT系・ビジネス系・事務系など幅広いジャンルの資格取得をサポートしている事業所があります。以下に代表的な資格をまとめました。
パソコン・IT系の資格
就労移行支援でパソコン資格の取得を目指す方は非常に多く、IT系の資格は就職活動でも評価されやすい傾向があります。
- MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト):WordやExcelなどOffice製品のスキルを証明する資格。事務職・データ入力職に有利。
- ITパスポート:ITの基礎知識を証明する国家資格。幅広い職種で評価される。
- 日商PC検定:文書作成やデータ活用のスキルを測る検定。3級から1級まで段階的に取得できる。
- Webクリエイター能力認定試験:HTMLやCSSを使ったWeb制作スキルの認定資格。
ビジネス・事務系の資格
- 日商簿記(3級・2級):経理・会計職に強い資格。3級は比較的短期間で取得を目指せる。
- 秘書検定(2級・準1級):ビジネスマナーや文書作成能力を証明。接客・一般事務職に評価される。
- ビジネス文書検定:ビジネス文書の作成スキルを証明する検定試験。
その他の資格・スキル
- 介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級):福祉系の就職を目指す方向け。
- ファイナンシャルプランナー(FP)3級:金融・保険系の就職に有効。
- TOEIC:語学力を証明するスコア試験。外資系・翻訳関連職に有利。
在職中でも就労移行支援で資格取得は目指せる?
「今は働いているけれど、就労移行支援を使いながら資格を取りたい」と考えている方もいるかもしれません。しかし、就労移行支援は原則として在職中の方は利用できません。これは、就労移行支援が「就労していない障害のある方」を対象としたサービスだからです。
在職中に資格を取得したい場合は、以下のような別の制度・方法を検討してみましょう。
- ハローワークの職業訓練(求職者支援訓練・公共職業訓練)
- 障害者職業センターのカウンセリング・職業準備支援
- 自費での通信講座・eラーニング活用
- 企業の研修制度・資格取得支援制度の利用
退職後に就労移行支援の利用を開始し、そこで就労移行支援での資格取得支援を受けるという流れが一般的です。まずは支援機関に相談してみることをおすすめします。
就労移行支援で資格取得を成功させるためのポイント
就労移行支援を活用して効率よく資格取得を目指すために、押さえておきたいポイントを3つご紹介します。
1. 資格取得支援に強い事業所を選ぶ
就労移行支援の事業所によって、対応している資格や学習環境は大きく異なります。見学・体験時に「どんな資格の取得をサポートしてもらえるか」「過去に資格を取得した利用者はいるか」などを積極的に質問しましょう。就労移行支援でのパソコン資格に特化した事業所もあります。
2. 就職目標から逆算して資格を選ぶ
「なんとなく資格を取りたい」ではなく、「どんな仕事に就きたいか」から必要な資格を逆算することが大切です。たとえば、事務職を目指すならMOSや日商PC検定、ITエンジニアを目指すならITパスポートなど、目標に合った資格を選びましょう。支援スタッフと一緒に計画を立てることで、より現実的なスケジュールが組めます。
3. 焦らず自分のペースで取り組む
就労移行支援の利用期間は原則2年間です。この期間を有効に使い、体調を崩さない範囲で学習を進めることが大切です。資格取得だけに焦点を当てすぎず、就労移行支援本来の目的である「生活リズムの安定」「コミュニケーションスキルの向上」とのバランスを保ちながら取り組みましょう。
まとめ
就労移行支援と資格取得は、うまく組み合わせることで就職活動を大きく後押しする強力な武器になります。この記事のポイントを振り返りましょう。
- 就労移行支援を利用しながら資格取得を目指すことは可能
- MOS・ITパスポート・日商簿記など、幅広いジャンルの資格に対応している事業所がある
- 就労移行支援でのパソコン資格は事務・IT職への就職に特に有効
- 在職中は原則として就労移行支援を利用できないため、別の制度を検討する
- 事業所選び・資格選び・学習ペースの3点を意識して取り組むことが成功のカギ
「どの資格を取ればいいかわからない」「自分に合った事業所が見つからない」と感じている方は、まずは就労移行支援の事業所見学や支援機関への相談から始めてみてください。あなたのペースで、着実に就職への一歩を踏み出しましょう。
