「就労移行支援でプログラミングを学びたいけど、自分でも利用できるの?」「障害があってもIT職に就けるの?」そんな疑問をお持ちではないでしょうか。結論からお伝えすると、就労移行支援でプログラミングを学ぶことは可能で、実際にIT・Web系の仕事に就く障害者の方が増えています。この記事では、対象となる方・訓練内容・就職先まで詳しく解説します。
就労移行支援でプログラミングを学べる理由
就労移行支援とは、障害のある方が一般就労を目指すために、職業訓練や就職活動のサポートを受けられる福祉サービスです。原則2年間、無料または低負担で利用できます。近年はIT人材の需要が高まっていることもあり、就労移行支援のIT訓練に力を入れる事業所が全国的に増えています。
具体的には、以下のようなスキルを習得できる事業所があります。
- HTML / CSS(Webページの基礎)
- JavaScript / Python(プログラミング言語)
- Webデザイン・UI制作
- Excel・Word・PowerPointなどのOfficeスキル
- データ入力・データ分析の基礎
- クラウドサービス(AWS・Googleクラウドなど)の入門
事業所によってカリキュラムの深さは異なりますが、完全初心者からスタートできる場所がほとんどです。「プログラミング未経験だから不安…」という方もどうかご安心ください。
どんな障害のある方が対象になるの?
就労移行支援は、以下の障害・疾患のある方が対象です。
- 精神障害(うつ病・統合失調症・双極性障害など)
- 発達障害(ADHD・ASD・LDなど)
- 身体障害(肢体不自由・視覚障害・聴覚障害など)
- 知的障害
- 難病(指定難病が対象)
なかでも近年注目されているのが、発達障害とプログラミングの相性の良さです。ADHDやASDのある方は、「論理的思考が得意」「細かい作業に集中できる」「パターンや規則性を見つけるのが好き」といった特性を持つケースが多く、プログラミングや数値管理といったIT業務と相性が良いといわれています。
もちろん、すべての発達障害の方に当てはまるわけではありません。自分の得意・不得意を支援スタッフと一緒に整理しながら、自分に合ったスキルを選んでいくことが大切です。
就労移行支援のプログラミング訓練、実際の流れは?
就労移行支援でプログラミングを学ぶ場合、一般的には次のような流れで進みます。
① アセスメント(自己理解・適性確認)
最初の数週間〜1ヶ月程度は、自分の得意なこと・苦手なこと・働き方の希望などを整理します。プログラミングが本当に自分に向いているかも、スタッフと一緒に確認します。
② スキルトレーニング
パソコン基礎から始まり、HTML・CSS・JavaScriptなどを段階的に学びます。事業所によってはUdemyやProgateといったオンライン学習ツールを活用するところもあります。週3〜5日、1日数時間のペースで無理なく進められます。
③ 実践・ポートフォリオ制作
ある程度スキルが身についたら、実際にWebサイトやアプリを作って「ポートフォリオ」としてまとめます。これが就職活動での大きなアピール材料になります。
④ 就職活動サポート
履歴書・職務経歴書の作成から面接練習、企業との交渉まで、支援員が伴走してくれます。障害者 プログラミング 就職を目指す方に向けた求人情報の提供も行っています。
就労移行支援からIT職に就いた場合の就職先・年収は?
就労移行支援のプログラミング訓練を経て就ける仕事の例を紹介します。
- Webサイト制作・コーディング:HTML/CSSを使ったサイト制作。在宅勤務可の求人も多い。
- 社内SE・ヘルプデスク:企業内のシステム管理・問い合わせ対応。安定した勤務スタイルが多い。
- データ入力・データ管理:Excelや専用ツールを使った業務。正確さが求められる。
- ITサポートスタッフ:マニュアルに沿った業務が中心で、ルーティン作業が得意な方に向いている。
- Webデザイナー(アシスタント):デザインツール(Figmaなど)を使ったバナー・LP制作。
障害者雇用枠でのIT職の年収は、地域や職種にもよりますが、月給18万〜25万円前後が多い傾向です。スキルが上がれば給与アップも見込めますし、フリーランスとして案件を受ける方もいます。
また、在宅勤務(テレワーク)ができるIT職は、通勤が難しい障害のある方にとっても大きなメリットです。実際に「週3日出社+週2日在宅」といった柔軟な働き方を選べる職場も増えています。
まとめ
この記事では、就労移行支援でプログラミングを学ぶ方法について解説しました。要点をまとめると、次のとおりです。
- 就労移行支援でプログラミングを学べる事業所は全国に増えている
- 精神障害・発達障害・身体障害など幅広い方が対象になる
- 発達障害(ADHD・ASDなど)のある方とプログラミングは相性が良い場合がある
- 訓練はアセスメント→スキル習得→ポートフォリオ制作→就活の流れで進む
- 就職先はWebコーディング・社内SE・データ管理など幅広い
- 在宅勤務OKのIT職も多く、障害のある方が働きやすい環境が整いつつある
「プログラミングに興味があるけど、自分には難しいかな…」と思っている方こそ、ぜひ一度、就労移行支援の事業所に相談してみてください。見学・体験利用は無料で受け付けているところがほとんどです。あなたの「働きたい」という気持ちを、一緒に形にしていきましょう。
