障害者の履歴書・職務経歴書の書き方|発達障害・精神障害のケース別記入例

障害者の履歴書・職務経歴書の書き方|発達障害・精神障害のケース別記入例

障害者の就職活動で履歴書の書き方に悩んでいませんか?「障害欄に何を書けばいいの?」「空白期間はどう説明する?」など、初めて障害者雇用で就活する方にとって、書類作成は大きなハードルに感じることがあります。この記事では、発達障害・精神障害のケース別に、履歴書・職務経歴書の具体的な書き方をわかりやすくご紹介します。

障害者の就職活動で履歴書が重要な理由

障害者雇用での就職活動において、履歴書は企業が最初にあなたを知る大切な書類です。一般雇用と大きく異なるのは、「障害の状況」や「配慮してほしいこと」を記載する機会がある点です。

書類選考の通過率は、内容の伝え方ひとつで大きく変わります。実際に就労移行支援事業所のデータでは、支援を受けながら書類を作成した方の書類選考通過率は、支援なしの場合と比べて約2倍になるとも言われています。だからこそ、しっかり準備することが大切です。

障害者の就職活動における履歴書の書き方を押さえることで、あなたの強みや配慮事項を企業にしっかり伝えることができます。

履歴書の基本的な書き方|全障害共通のポイント

障害の種別にかかわらず、まず押さえておきたい基本的なポイントがあります。

①学歴・職歴欄の書き方

  • 学歴は中学卒業から記載するのが一般的です
  • 入学・卒業の年月を正確に記入しましょう
  • 休学・退学がある場合は正直に記載し、理由を簡潔に添えると誠実な印象を与えます
  • 空白期間(ブランク)がある場合は「療養のため休養」「就労移行支援事業所を利用」などと記載してOKです

②空白期間(ブランク)の説明例

障害者の就職活動では、療養や支援機関利用による空白期間があることは珍しくありません。以下のように記載すると、採用担当者に伝わりやすくなります。

  • 「○年○月〜○年○月:体調管理・療養のため休養」
  • 「○年○月〜現在:就労移行支援事業所にてスキルアップ・就職活動中」
  • 「○年○月〜○年○月:通院・リハビリテーション」

③志望動機・自己PR欄のポイント

志望動機には「なぜこの会社を選んだか」を具体的に記載しましょう。「障害者雇用枠だから」ではなく、業種への関心や自分のスキルとの一致点を伝えることが重要です。自己PRでは、障害と向き合ってきた経験から得た強み(例:「困難な状況でもルーティンを守れる継続力」など)を表現すると好印象です。

障害欄の書き方|発達障害・精神障害のケース別記入例

障害者の就職活動で最も迷いやすいのが「障害欄」の記載です。開示する情報量や言葉の選び方で、面接での話しやすさが変わります。

発達障害(ASD・ADHD)の場合

発達障害 履歴書の障害欄では、診断名だけでなく「具体的な困りごと」と「対処法」をセットで書くと、企業が配慮しやすくなります。

  • 記載例(ASDの場合):「自閉スペクトラム症(ASD)の診断があります。急な予定変更が苦手なため、業務の見通しを立てていただけると助かります。メモやチェックリストを活用して業務に取り組むことが得意です。」
  • 記載例(ADHDの場合):「注意欠如・多動症(ADHD)の診断があります。マルチタスクが苦手ですが、タスク管理ツールや優先順位の確認を行うことで業務を正確にこなすことができます。」

精神障害(うつ病・統合失調症など)の場合

精神障害がある場合、症状の波についても簡潔に触れると、企業が働き方を一緒に考えやすくなります。

  • 記載例(うつ病の場合):「うつ病の診断があります。現在は症状が安定しており、週5日・1日6時間の勤務が可能です。体調変化があった際は早めに報告し、相談しながら対応するよう心がけています。」
  • 記載例(統合失調症の場合):「統合失調症の診断があります。服薬により症状は安定しています。定期通院のため月2回の早退をお願いしたい場合があります。」

障害欄に書くべき4つの要素

  • ①診断名(正式名称または通称)
  • ②現在の症状・困りごと
  • ③自分なりの対処法・工夫
  • ④希望する配慮(通院日程・休憩・環境など)

障害者の職務経歴書の書き方|伝えるべき3つのポイント

障害者 職務経歴書の書き方は、一般的な職務経歴書と基本構成は同じですが、障害に関連する補足情報を加えることで、より採用担当者に伝わりやすくなります。

①これまでの業務内容と実績を具体的に

「販売スタッフとして3年間勤務し、月間売上目標を平均110%達成」のように、数字を使って具体的に記載しましょう。障害の有無にかかわらず、実績は採用の大きな判断材料になります。

②障害が発症した経緯と現在の状況

職務経歴書の中に「職歴補足」として、障害が発症した時期と現在の安定状況を簡単に記載する方法があります。「○年に体調を崩し離職。○年より通院・療養を経て、現在は安定した状態で就職活動中」のような記述が一例です。

③自己PRで強みを明確に

障害者の就活 書類選考を突破するには、「障害があっても働ける」ではなく「こんな強みがある」という前向きなPRが効果的です。就労移行支援事業所での訓練内容やスキルアップの取り組みも積極的に記載しましょう。

まとめ

障害者の就職活動における履歴書の書き方は、「正直に・具体的に・前向きに」が基本です。障害欄では診断名だけでなく、困りごとへの対処法や希望する配慮を伝えることで、企業との信頼関係のスタートラインに立てます。

書き方に悩んだときは、一人で抱え込まずに就労移行支援事業所やハローワークの障害者専門窓口に相談するのがおすすめです。支援のプロと一緒に書類を作ることで、書類選考の通過率も高まります。

  • ✅ 空白期間は正直に・簡潔に記載する
  • ✅ 障害欄は「診断名+対処法+希望配慮」の3点セットで
  • ✅ 職務経歴書は数字を使って具体的な実績を伝える
  • ✅ 迷ったら就労移行支援事業所やハローワークへ相談を

あなたの強みをしっかり伝える書類が、理想の職場への第一歩になります。焦らず、一歩ずつ準備を進めていきましょう。

関連記事