【第13話】戻れる場所があった

― それでも、また歩き出せた ―

障がい枠で就職。最初は楽しかった

接客業に就職した彼。
最初は、新しい環境で働けることがうれしく、毎日頑張っていました。

周りのスタッフも優しく接してくれた。
でも、「ちゃんとやらなきゃ」と思うほど、不安はどんどん大きくなっていきました。

「優しくされるほど、期待に応えなきゃいけない気がした。」

気づけば、心は限界に近づいていました。


小さなきっかけで、感情があふれた日

ある日、ほんの小さな指摘を受けた時のこと。

本当なら冷静に受け止められる言葉だった。
でも、その日は違いました。

抑えていた感情が一気にあふれ、
思わず職場を飛び出してしまったのです。

「僕は、もういなかった。」

家にも帰れず、不安だけが膨らんでいったそうです。


支援員さんは、“責める”のではなく“寄り添って”くれた

その後、支援員さんから連絡が入りました。

「大丈夫。話せる?」

責められると思っていた。
でも、支援員さんは違いました。

不安な気持ちをゆっくり聞き、
「つらかったね」と共感してくれたのです。

さらに、職場にも何度も足を運び、
働きやすい環境になるよう話し合ってくれました。

本人だけでなく、周囲とも丁寧につながりながら、
“ひとりで抱え込まなくていい環境”を整えてくれていました。


再スタートしようとしても、うまくいかなかった

復帰初日。
支援員さんは一緒に職場へ行ってくれました。

半日勤務から少しずつ始めた。
でも、それでも苦しくて、次の日にはまた行けなくなってしまったそうです。

最終的に退職を選ぶことに。

「またダメだった。」
そう自分を責め続けていました。

しかし、支援員さんは退職後も支援をやめませんでした。

  • 退職手続きのサポート
  • 福祉サービスとの連携
  • 今後についての相談支援

“働けなくなったら終わり”ではなく、
その後も寄り添い続けてくれたのです。


「戻れる場所」があることに救われた

退職後、さまざまなA型・B型事業所を見学しました。

「もう一度、頑張ってみようかな。」

そう思い始めた頃、
ふと、はたらく森のことを思い出したそうです。

でも、連絡するのが怖かった。

「迷惑をかけたのに、今さら連絡していいのかな。」

そんな葛藤を抱えながら、
3ヶ月後、勇気を出して連絡をしました。

すると返ってきたのは、
変わらない優しい言葉でした。

「もちろん。待ってるよ。」


“戻れる場所”があるから、人はまた歩き出せる

久しぶりに訪れた、はたらく森。

支援員さんは以前と変わらず迎えてくれました。

「またここで頑張りたい。」
「今度は、自分のペースで進みたい。」

そう思えたことが、彼にとって大きな一歩になりました。

“失敗しないこと”ではなく、
“また戻ってこられること”。

それが、安心して前へ進む力になるのかもしれません。


はたらく森が大切にしていること

はたらく森では、

  • 就職してからの不安
  • 人間関係の悩み
  • 働き続ける難しさ
  • 退職後の不安や再スタート

まで含めて、一人ひとりに寄り添った支援を行っています。

「また失敗したらどうしよう」
「もう戻れない気がする」

そんな気持ちを抱えていても大丈夫です。

はたらく森は、
“戻れる場所”として、あなたを待っています。


見学・体験受付中

今はまだ、自信がなくても大丈夫。

まずは、話をするだけでも。
少し休む場所を探すだけでも。

あなたのペースで、一緒に考えていきます。