【第18話】朝がつらくても、ここに来てよかった

気持ちを整えて、一歩を踏み出す場所

「働きたい気持ちはあるのに、朝になると不安で動けなくなる。」

就労移行支援を利用される方の中には、そんな悩みを抱えている方も少なくありません。

今回ご紹介するのは、就労移行支援事業所「はたらく森」を利用している方の実話です。

朝から理由のない不安や焦りに襲われながらも、支援員との関わりを通じて少しずつ気持ちを整え、自分らしい一歩を踏み出せたストーリーをご紹介します。


朝から感じる強い不安

その日の朝、利用者さんは目を覚ました瞬間から気持ちが落ち着きませんでした。

胸がドキドキして、理由もなく不安になる。

「何か悪いことが起こりそう。」

そんな感覚が頭から離れませんでした。

何か特別な出来事があったわけではありません。

それでも気持ちはどんどん不安定になり、パニックになりそうな状態でした。


それでも就労移行支援へ向かった

休んでしまおうか。

家にいた方が楽かもしれない。

そんな気持ちもありました。

それでも利用者さんは深呼吸を繰り返しながら、自分を落ち着かせて「はたらく森」へ向かいました。

就労移行支援に通い始めてから、自分の気持ちを受け止めてくれる場所があることを少しずつ感じていたからです。


支援員の「どうしたの?」という一言

事業所へ到着すると、支援員がいつも通り笑顔で声をかけてくれました。

「おはようございます。」

そして表情を見ながら、

「どうしたの?少し苦しそうだね。」

と優しく聞いてくれました。

利用者さんは少し迷いましたが、勇気を出して気持ちを話しました。

「朝から落ち着かなくて……。」

「何かあったわけじゃないけど、パニックになりそうなんです。」


気持ちを話せる場所がある安心感

支援員は否定することなく話を聞いてくれました。

「教えてくれてありがとう。」

たったその一言でしたが、利用者さんの心は少し軽くなりました。

不安や焦りは、一人で抱え込むほど大きくなってしまうことがあります。

だからこそ、自分の気持ちを安心して話せる環境はとても大切です。

就労移行支援では、就職に向けた訓練だけでなく、こうした心のサポートも重要な支援の一つです。


不安な時にできる気持ちの整え方

支援員は利用者さんを洗面所へ案内しました。

「ちょっと両手を出してみて。」

そう言って冷たい水を手に流しました。

「冷たっ!」

思わず声が出ました。

すると、不安な気持ちばかりに向いていた意識が、冷たい水の感覚へと切り替わったのです。

支援員はこう話しました。

「不安やモヤモヤした時は、その気持ちに意識が集中してしまうことがあるの。」

「だから冷たい水に触れたり、深呼吸をしたりして、意識を別のところへ向ける方法もあるんだよ。」


一番大切なのは自分の気持ちを受け止めること

そして支援員は続けました。

「でも、一番大切なのは気持ちを受け止めること。」

「無理に元気になろうとしなくていい。」

「今日こうして話してくれたことが、とても大切なんだよ。」

利用者さんはその言葉を聞いて、少しずつ肩の力が抜けていくのを感じました。


一人じゃないと思えた日

しばらくすると、不安でいっぱいだった気持ちも落ち着いてきました。

「なんだかホッとした。」

「近くに話せる人がいるっていいな。」

そう思えたのです。

不安が完全になくなったわけではありません。

それでも、一人で抱え込まなくていいと思えるだけで、心は少し軽くなります。


はたらく森が大切にしていること

はたらく森では、利用者さん一人ひとりのペースを大切にしています。

毎日元気に通える日ばかりではありません。

朝がつらい日もあります。

不安が強い日もあります。

そんな時は無理をせず、自分の気持ちを話してみてください。

私たちは就職を目指すだけではなく、その人らしく働き続けられる未来を一緒に考えていきます。


まとめ|朝がつらい日も、一人で抱え込まなくていい

働くことに不安を感じるのは、決して特別なことではありません。

大切なのは、自分の気持ちを無視しないこと。

そして、一人で抱え込まないことです。

就労移行支援事業所「はたらく森」は、あなたのペースを大切にしながら、一歩ずつ前へ進むお手伝いをしています。

朝がつらい日も。

気持ちが落ち着かない日も。

「ここに来てよかった。」

そう思える場所であり続けたいと考えています。

まずは見学・体験から、お気軽にご相談ください。